融資と現金化はどう違う？ 異なる点やメリットを一覧で比較!

借入（融資）とは

お金を借りる契約のことを、法律用語で「金銭消費貸借契約」といいます。
カードローンやキャッシングといった名称の違いや、銀行から借りるか・それとも消費貸借契約から借りるか等の借入先の違いはありますが、これらは全て金銭消費貸借契約です。

当然ですが、お金を貸す側は貸したお金が返ってこないのは困りますから、返ってくる見込みが低い人や返せなくなる可能性が高い人にお金を貸すことはできません。
つまり、お金を借りることができる人＝信用がある人であり、金融業界ではこの信用のことを一般的に「信用状況」と呼んでおり、関連する信用情報は「信用情報機関」に記録されています。

信用情報機関とは

信用情報機関とは文字通り信用に関する事柄の収集や管理をしている団体のことで、具体的にはクレジットのローン残高、クレジットカードの利用状況や申込み状況等が記録されています。
こちらの記録を確認すれば、過去に未返済があるか、現在どこから・いくら借りているのか等が一目で分かりますので、お金を貸す側はある程度の客観的事実を確認した上で判断することが可能です。

日本には、主にクレジットカード会社が加盟している「株式会社シー・アイ・シー（CIC）」、主に消費者金融が加盟している「株式会社日本信用情報機構（JICC）」、主に銀行が加盟している「一般社団法人全国銀行協会（KSC）」の3つの信用情報機関があります。

クレジットカード現金化と信用情報

クレジットカード現金化を利用すると信用状況にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
信用状況は、お金を借りた場合はその情報（借りた金融機関とその金額）がそのまま記載されますが、クレジットカードの利用状況についてはショッピング枠とキャッシング枠が分けて記載されます。
クレジットカード現金化はショッピング枠で物を購入し、それをすぐに買い取ってもらうことで現金を得るという流れであるため、記載されるのは「ショッピング枠の利用分」の方です。
つまり、お金を借りるのではなく、あくまでも買い物と同じように利用したショッピング枠利用分が増えるだけという違いがあります。

借入とクレジットカード現金化の違いまとめ

借入をした際には「金利」、クレジットカード現金化をした際には「商品の購入時と売却時の差額」がそれぞれコストとして掛かります。
金利は民法や利息制限法によって定められておりますが、売買では買取額を自由に決めることができ、古物営業法での定めもありません。
そのため、借入では心づもりしていた金額と齟齬が生じづらいというメリットがありますが、クレジットカード現金化ではイメージよりも振込金額が低くなる可能性があります。

一方、収入証明や在籍確認が原則不要のためスピード面で優れており、信用情報に記載されない（クレジットカードのショッピング利用分として記載）というメリットがクレジットカード現金化にはあります。

両者のメリット・デメリットをしっかりと把握し、ご自身の状況にマッチしたサービスを選ぶと良いでしょう。